バイクでサーキット!やる気さえあれば誰でも楽しめるスポーツ

バイクでサーキット。

 

危ないんじゃない?お金が掛かりそう?うーん、敷居が高いよね。

 

いえいえ、あなたのバイクが大好きだ、バイクで走ることが大好きだという気持ちと好奇心、そしてほんのちょっとの努力でその敷居は簡単に飛び越えられるんです。

自分には無理じゃない?大丈夫、サーキットは懐が広いんです!

危ないんじゃない?

 

はっきり言いましょう、サーキットの安全対策は素晴らしくレベルが高いです!

 

例えば筑波サーキット。私もよく走る、スポーツ走行の例えばC枠(もっとも排気量が小さく、設定タイムも決して速くはないクラス)であっても、9個の監視ポスト(レースの際は11個に増えます)にコース職員の方が2名ないし3名が待機(合計20人~30人前後!1学級じゃん!)しており、万が一転倒しても素早くライダーとバイクを安全なエリアへ退避してくれます。転倒したライダーの具合が悪いことが予想される際は即座に無線で連絡が飛び、救急車がコースを疾走(!)、あっという間にコース内に常設された医務室へ運ばれ検査をして頂けます。

 

そして転倒地点前ではイエローフラッグ、転倒地点後ではグリーンフラッグが振られコースを走行しているライダーが安心して走行を続けられるような配慮がなされます。

 

路面は美しく整備・掃除がされており、走行の合間合間にも目立つゴミや転倒で落ちた破片、オイルはしっかりと処理されます(このあたり筑波サーキットは流石、です)。

 

ルール違反を犯したライダーは厳しく注意されます。場合によってはライセンスを一定期間はく奪されるようなことすらあります。ここまで厳しく目を配るからこそ、

 

安全に、非日常の世界を垣間見れる

 

わけです。

 

対して峠。いや、比べるまでもないですね。路面は汚い、荒れている。コースを監視する方もいなければ事故を起こしても誰も合図してくれない。到底、思い切ってスポーツを楽しむ!なんてことはできません。

 

お金が掛かりそう?

 

もちろん、地方選手権に年間を通して参戦するような「ハイエンドな楽しみ方」をすれば、とてつもなくお金が掛かります。

 

しかし、意外にもサーキットは懐が広いんです!

 

例えば、ショップ主催の走行会であれば、いつも乗っている街乗り用バイクにテーピングするだけで走ることができます。トランスポーターも不要ですしタイヤウォーマー、発電機も要らない。なんと、サーキットライセンスやMFJライセンスすら、要らないんです!

 

走行会しか走らないライダーだって、立派な「サーキットライダー」。冬を除いた春から秋を、2か月に1回くらい、サーキットランを楽しむ。1回あたりの参加費用は2万円前後。

 

如何でしょう、ぐっと身近に感じません?


なにがそんなに楽しいの?3つの楽しさがあります!

仲間ができて楽しい!

 

バイクでサーキットに通うようになれば、それが1年に数回程度の回数であっても「新しい仲間」ができます!

 

私も最初この話を聞いた時には、ほんとかなあ・・・と思っていたのですが・・・ホントでした(笑。同じ場所で同じことを頑張る仲間、刺激にもなりますし何しろ楽しい!意外と?サーキットライダーは皆気さくで品行方正です、恐らく「ライバルを信頼しないとできない」スポーツだからなのではないかと思います。トップライダーも目つきこそ鋭いですが、タイミングを見て話しかければいろいろアドバイスをもらえるかも?

 

真剣なスポーツとして楽しい!

 

バイクでのサーキットライディング。いくらサーキットの職員さんが安全性に配慮してくれているとはいえ、やはり250cc単気筒の小排気量バイクであっても時速140km/h前後でノーブレーキのまま100Rに飛び込む・・・!なんてことやるわけですから、それは自分の限界に挑戦する「素晴らしく真剣なスポーツ」なのです。

 

翻って、普段僕らが「楽しい」と思うことはなんでしょう?

 

カラオケ?飲み会?パチンコ?

 

サーキットランを楽しむようになると、これらの「楽しさ」と「真剣な楽しさ」が、まったく別物であることが「実体験として」体感できます。己を磨いて限界を少しでも推し進める。見えない世界へ踏み込む。これは、上手い、下手、ベテラン、初心者、速い、遅い、関係ありません。要求されるのは「真剣か、否か」だけです。

 

あなたが「真剣にサーキットラン」に取り組むとき、今までとは「異質の楽しさ」を見つけることができるでしょう。これは、一生モノです!

 

愛車の性能を引き出せて楽しい!

 

バイクは、公道ではその性能の20%も発揮できていないのでは、と僕は思います。

 

およそ世間から「スポーツバイク」として認められてないような小排気量バイクでも、バンク角45度以上でヒザをズリズリしながらコーナーを抜けるスペックを持っています。最近のリッターバイクであればそのジャンルがスーパースポーツであろうがツアラーであろうが、なおのこと。

 

愛車の本当の姿、見てみたくありませんか?タイヤのフチ、端っこまで使ってみたくありませんか?

 

びっくりするくらい、バイクは速いんです!ぜひ体感してください!

 


今、伊豆で起きていること。

あまり書きたくない事なのですが、大事なことなので触れさせてください。

 

2014年6月に静岡県道路公社のWebサイトに掲載された記事です。「道路公社」とは有料道路の維持管理を行う公企業であり、静岡県の道路公社は皆大好き!であろう伊豆スカイラインの管理業務を行っています。

 

その、静岡県道路公社が、こんな記事を書きました。

 

伊豆スカイラインを走行しようと予定されているライダーの皆さん!危険走行は絶対におやめ下さい!

 

いったい、伊豆スカイラインではなにが起きているのでしょう?


公道をスポーツバイクで「攻める事」は、もはや悪だ。

  • 違反者の多くは30代、40代の社会的に責任を持った大人で、若者ではない。
  • 高校の三ない運動ではないが、乗ることが不可能にならないと自分の行動に責任が持てないのか。
  • もはや社会人としての資質や人格を疑わざるを得ない運転者が公然と走っているのが現状。捕まらなければ何をしてもいいという気運が蔓延している。
  • 伊豆スカイラインのスピード違反は青切符のレベルではない。

 

全て、静岡県警の関係者のお言葉です。

 

私もスポーツバイクが好き、ツーリングも好きですから、伊豆スカイラインのような本当に気持ちのよいワインディングで思わず「スポーツ」したくなる気持ち、よくわかります。なにしろあなたが乗っているバイクはスロットル一ひねりであっという間に100km/hを超えるダッシュを見せ、ちょっとした直線があれば楽勝で200km/hを超え、そして45度を超えるバンク角でもびくともしないスタビリティを持っているのですから。

 

でも、公道でのスポーツは、もはや悪事なんです。

 

2014年に入り、一時は鎮静化していた伊豆スカイラインでのバイクの交通事故は急増を始めました。そして、そのライダーは若者ではなく、我々40歳前後の本来「分別のあるべき、大人」です。その大人が自身の経済力とテクニックで、伊豆スカイラインをはじめとした公道で「スポーツ走行」を行うことが大問題になっています。

 

そろそろ、気づかないといけない。公道でスポーツをしちゃ、いけないんです。

 

騒音が、事故が、我々が大好きなワインディングからバイクを我々自身が遠ざけています。

 

そろそろ、目を覚まさなくてはなりません。

 

公道で暴走行為をやめることのない、中年暴走族たちよ。同じ年代だから、その気持ちはわかる。わかるつもりです。でも、今は昔じゃあないんです。どんな理由を付けても、公道でヒザを擦る行為は正当化できないんです。対向車が怯えてる。歩行者が怯えてる。住民が怯えてる。

 

あなたは自分の子供にその行為を説明できるの?イエローを無視し、制限速度を無視し、割り込み、煽り、抜く。その行為を説明できるの?

 

そう。

 

旅は公道で。スポーツはサーキットで。

 

だったら一緒にサーキットに行こう!誰にも後ろ指刺されることなく、今以上に思いっきり「スポーツ」できる。挑発的に言うなら、公道のヒザスリなんてサーキットスピードのコーナリングに比べたら入口にすら立ててないぜ。そのあなたの腕前、ぜひサーキットで見せてよ。公道でやればパトカーや救急車のサイレンが待ってるが、サーキットならレースクイーンとシャンパンが待ってるぜ。

 

 

ひとりでも、この筆者の思いに賛同してくれる方が現れますように。ひとりでも、公道でのバイク事故の犠牲者が減りますように。ひとりでも、バイクを好きな大人が、子供が増えますように。

 

ご意見がありましたら、ぜひ本画面下部のメールフォームより、お送りください。

 

参考サイト:
レスポンス:http://response.jp/article/2014/10/28/236079.html
レスポンス:http://response.jp/article/2014/10/28/236078.html

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