筑波ツーリストトロフィー in June、いよいよ本番当日。

 

さあ、筑波ツーリストトロフィー in June、いよいよ本番当日がやってまいりました!

 

前日は3本の走行で体は筋肉痛でガタガタ、しかし心地よい疲労もあり10時には就寝。起床時刻の3時半までたっぷり寝られる・・・はずでしたが意外にも伸びないタイムが頭をぐるぐる回りなかなか寝付けず。自動的にイメージトレーニングが繰り返されます、恐らく1ヘアは20回は脳内で走ったと思います(笑)。

 

まどろんで起きて、のマダラ睡眠でそれでも疲れは取れ目覚めはバッチリ、空身のボンゴで軽快にかつ安全運転で筑波サーキットへ向かいます。ここで事故起こしたら話になりませんからね。

 

ガレージにつくともうメンバーは揃っています、クルーを手伝ってくださるカズさんとスガヨシさん、ぽくぽくさんにごあいさつ。そしてライバルであるチーム員KYOYA氏とそのクルーこすけ氏とてきぱきと準備を進めます。

 

天候は晴天!

 

前日のうちにまとめておいた装具一式とマシンを持って一路車検場へ向かいます!


ワタシがレースで一番緊張するのは・・・車検です(笑

 

前にも書きましたが、なんにしても緊張するのがこの車検。

 

一応マシンは入念に整備してあるつもりですが、何があるかわからないのがレース。ここで不備を指摘されると結構大変、車検のあとはすぐ予選ですからシビアです。

 

ドキドキしながらチェックを待ちます・・・なんと指摘1点。

 

今回のために取り付けたセパレートハンドル、これがカウルと接触しているとの指摘を受けてしまいました。が、決勝のスタート前チェックまでに直しておくように指示を受けただけでなんとか通過。やれやれ、これで予選はあわてずに参加できますね。

 

あと、次回からアンダートレイだけではなく左右のカウルも外してくるよう指示を受けました。これは次回から実践しましょう。


予選!クラス最下位!(まあ、しゃあない

 

車検完了後、マシンをクルーに託して暖機場へ向かってもらい私は装具を持ってガレージに引き上げます。

 

タイミングを見計らって装具を身に着け暖機場で合流、予選のためにピットへ。予選開始を待ちます・・・

 

時間です!ピットからピットロードへマシンを引き出し、またがってエンジンスタート。オフィシャルの合図でピットロードへ整列。タイムが遅いからといって憶さない、堂々と前のほうに並びます。

 

3分前・・・2分前・・・1分前・・・30秒前!

 

オフィシャルの合図でコースイン。

 

マシンは好調!エンジンもいい音してます。1コーナーを丁寧に回り全開!この瞬間、たまりません。

 

タイヤは十分に温まっていますが無理せず2週走りながら「ちょうどいいヒト」が抜いてくれるを待ちます、ちょうどいい人を見つけたら引っ張ってもらってアタック開始。とりあえずは15秒には入れること、決勝へ向けて何かをつかむことを目標に淡々とラップを刻みます。

 

速いライダーは早々にタイムを出して引き上げたのか、徐々にコースが空いてきた、タイヤも食ってきたのでフロントブレーキを強烈に使うようにしながら予選時間全部使って練習?チェッカー!

 

タイムは・・・15秒9、ホントに15秒台入っただけ。

 

グリッドは、

 

 

ヤバい、ホントにクラス最下位だっ!


ライダーズミーティング。

 

予選が終わるとガレージに直行。

 

SRX250を使っていた頃はキャブのジェッティングやら各部の増し締めやらエンジン積み替えやら(!)、予選から決勝の間は結構忙しかったのですがなにしろNINJA250SLは最新のインジェクションマシン。転倒でもしない限りやることがありません。今回の予選はタイムこそアレでしたが転倒はしませんでしたので、何と言いますかヒマです。

 

走行しているうちにレース前のライダーズミーティングの時間に。

 

遅刻すると罰金ですので(マジです)、時間通りに参加します。場所はVIPルーム。

 

ライダーズミーティングでは

 

  • 当日の天候・路面状況の説明
  • 注意事項
  • フラッグの説明
  • スタート前進行の説明

 

などがあります。今回はレース初参加の方がいなかったので(最初に挙手する)簡潔な説明でしたが、ツーリストトロフィーに初レースライダーがいないというのもいかがなものか・・・

 

スタート時にはしっかり車体をロック(リアブレーキを踏むなどして)、ジャンプスタートに気を付けるよう指示がありました。

 

居眠りなんてしないでしっかり聞いて、ガレージに戻ります。

 

あ、ちなみに今日の筑波サーキットレディーは「浴衣姿」でした。ラッキー。


さあスタート前進行!

 

長い昼休み(今回は翌日開催のミニ耐久のための特別スポーツ走行があったため、いつもよりもさらに休みが長かった)を終え、時間が来た!

 

マシンを暖機場に運んで最終チェック。エンジンは好調ですしタイヤエア圧もばっちり。

 

走行している他クラスの決勝を眺めながら、落ち着かない時間を潰します。さあ、スタート前チェックの時間です。

 

マシンと発電機を持って、スタート前チェックへ向かう!


スタート前チェック。

 

しかし暑い!

 

スタート前チェックで最後の検査を行います。ここで合格しないと「合格シール」がもらえず、レースに参加できません。クルーのぽくぽくさんとスガヨシさんが一生懸命細工してくださったおかげでハンドルとカウルの干渉も解消され、問題なくチェッククリア。

 

もう走るだけ!

 

ピットに移動して日差しを避けつつ、脊椎パッドを入れ、チェストパッドを入れ、エアバッグを身に着け、ヘルメットをかぶりグローブを付け・・・

 

さあ、時間でっせ!


決勝スタート!

 

スタートは珍しく決まった!!

 

6,000回転をキープしてレッドシグナル消灯とともに絶妙なクラッチミート、ウィリーもせずアクセルを当てる!今回入れたハイスロがいい仕事をして私の巨体をものともせず(笑)スルスルとマシンは前へ。2台をかわし・・・たが残念なことにアウトライン、スタート後の斜行は危険なのでそのまま素直に1コーナーアウトへ。残念なことにインに潜られてしまい、1コーナーを立ち上がるころには定位置、つまり最後尾へ。まあ、これは想定の範囲内。

 

連なる隊列に遅れないようになんとか食らいついて・・・徐々に集団が縦に伸びてきます、狙いは前を行く2号車。さあ追撃開始!

 

裏ストレートはほぼ互角、1ヘアは若干私の方が速い?ダンロップから2ヘアまでは私の方が遅い。

 

ここで離されてしまっては高価な10週のフリー走行になってしまうので臆さずフロントブレーキをガンガン使って詰めます。1ヘアが決まり始めた、1ヘアが決まればその先も行ける・・・プッシュプッシュ!

 

 

ん、少しずつ、ほんの少しずつですが詰まってきました。まだ裏ストレートでスリップにつけるほどじゃないけど、追いつけないわけじゃない!

 

最終コーナー飛び込みのアクセル開度もほぼ全開へ。行ける、食える!そうに違いない。

 

5週目の2ヘアが上手く決まり裏ストレートで加速、そのまま勝負の最終コーナーへ。体をもっと入れて、スロットルは全開固定!速度が乗る!

 

 

ホームストレートはアウトいっぱい、2号車を追跡!うまくスリップに入る、スルスルとマシンが引っ張られて背後へ想像以上の速度差で張り付けた。今日一番の、そして恐らく最初で最後のチャンス!そう決めた、行くしかない!

 

1コーナーで得意のカットインライン、ブレーキを遅らせて2号車のインへ潜り込む。

 

一瞬の直進を使ってバンクしたままハードブレーキング、一気にフルバンクでインを取る。よし!

 

しかし2号車もさるもの立ち上がりでアウトから被せる、しかしこちらの方がラインは有利。膨らみすぎて2号車のラインを潰さないように気を付けてできる限りの加速でS字を抜け1ヘアへ、よし指したぜ!

 

そう、最後尾もそれなりに熱いってわけよ!

 

素晴らしい写真の撮影はてっぺー氏こと、中尾省吾氏。スペシャルサンクス!

 

 

 

そして2号車の車載動画、ウォーミングアップランから最下位脱出!まで。カズさん、ありがとうございます!


あとは後ろを見ずに・・・!(実はとっても際どかった)

 

あとはこすけ氏のアドバイス「今日は後ろを見ないでください」を忠実に守り最後まで走り切るだけ。

 

前を走る23号車まで4秒まで詰めましたが残念ながらこれで終了・・・チェッカーを受けてゴール!

 

実は2号車が0.15秒差まで詰めてきており危ないところだった、とわかるのはリザルトを見てからのこと。後ろ見てたらやられてたかもしれません。それくらい白熱した伯仲のバトルでした・・・。

 

トップタイムが10秒程度だったこともあり、ブルーフラッグをもらうことなく10周のスプリントレース、終了です。

 

色とりどりの旗を振って迎えてくださるオフィシャルさんに手を振りながらウイニングラン、そしてピットに帰還!面白かった!

 


個人的には満足のレースでした。さらに上を・・・目指しちゃうぜ。

 

以上、筑波ツーリストトロフィー in Juneは怪我もなく無事終了です。

 

順位はNS2クラスブービーでしたが、久しぶりにレースらしいレースができた、と満足しています。もちろん、次回はもっと上でレースしたいですけどね!

 

レースは誰のためのものか。答えはたくさんありますが、一つだけ確信を持って言えるのは

 

  • レースは速い人のためのものだけではない

 

ってこと。出来うる限りの準備をして、レースに真剣に取り組んで、きちんとサーキットマナーを守ることができれば、たとえタイムが悪くたって「筑波ツーリストトロフィー」は参加できるレースです。

 

別に私が最下位レベルを走りたくないから、ってわけじゃなくてですね、タイムが17秒だろうが20秒だろうが、ぜひ勇気を持って参加してみたらどーだろう?と私は思う次第です。レースに出たいけど自信がない、と思うあなたが心配する以上に筑波サーキットはあなたを温かく迎えてくれます。

 

ぜひ、一緒に走りましょう!

 

【スペシャルサンクス】

  • クルーを務めてくださったカズさん、スガヨシさん、ぽくぽくさん、本当にありがとうございました。一人では走ることができません。皆さんがレースにライダーとして参加される際はぜひ私にクルーをさせてください。
  • チームメンバーのKYOYAさん、クルーのこすけさん、ほりらさん、お疲れ様でした!また熱いバトルしましょう!
  • 写真はじょーかーさん、KYOYAさん、ぽくぽくさんよりお借り致しました。本当にありがとうございます。
  • オンライン、オフラインで応援してくださった友人の方々、感謝の言葉しかありません。なにかを私も渡せていたならばいいのですが。

リザルト。

筑波ツーリスト・トロフィー in June

予選

20台中22位 1'15"917

NS2/Terminator's 2(予選)Weather :晴れ Track :ドライ

決勝

19台中17位 1'15"622

NS2/Terminator's 2(決勝)Weather :晴れ Track :ドライ

※タイトルクリックでリザルトへ。

 

あれ?密かに決勝で15秒台出たの初めてだったりする??周回遅れにもならなかったしビリにもならなかったし、順位はアレでしたが個人的には満足なレースでした。よ。

 

次回はもっともっと上、狙いますぜ。そのためにはフロントフォークのダンバーだよなあ・・・

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