ヘルメットは頭を守る最重要ギア。国産(アライ、ショウエイ)が最高、それはわかっているんですが・・・

お待たせしました!?ついにMHRヘルメットのアマゾン取り扱いが開始されました!!

サイズはアライと同一です!単色で1万円、グラフィックでも1万2千円。詳しいインプレは以下に記載。練習用、本番用。悩んでいる暇あれば買ったほうがいいですコレ。

 

サーキット走行を本気の趣味にしたい!それも、できるだけ安全に。

 

そう考えたら「体を守る装具」には一切手抜きをすべきではありません。革ツナギ、チェストパッド、脊髄パッド、グローブ、ブーツ、そしてエアバッグ

 

そしてもっとも大切な頭部を守るものが「ヘルメット」です。

 

最も大切な頭部を守るものですから、最高品質のヘルメットを使用すべき。しかし。しかし・・・。

 

MFJ「国内競技規則」-「付則4 ロードレース競技規則」に記述されている通り、レースの際には装具を含めた車検があり、

 

10-1 ヘルメット

 

10-1-3 競技会の車両検査受付け時に、ヘルメット検査が行われる。検査に合格しなかったヘルメットは、当該ライダーの安全上その使用を禁止する。

 

MFJ「国内競技規則」-「付則4 ロードレース競技規則」より

 

とあります。

 

そして、転倒等により帽体の素材が見えるような(塗装膜を超えるような)傷がついている場合、そのヘルメットは車検ではねられてしまいます。以前はチンガード(顎)部分の傷はスルーだったのですが、最近はどこの傷であっても厳しくハネられます(これは、当然のことです)。傷が入ったヘルメットはサーキットでは使えないのです。

 

しかし・・・しかし・・・

 

国産の最高品質のヘルメット、つまりアライやショウエイのヘルメットは市場価格でも数万円はします。たとえばワタシも大好きなアライのベーシックモデルである「RAPIDE」シリーズの単色(グラフィックモデルは高い)であっても、その価格は3万円を超えます。

 


アライ RAPIDE-IR グラスホワイト (定価:45,360円/実売:32,231円)

 

これでもかなりの値引きですが・・・。

 

しかし。

 

バイクレース、サーキット走行はある程度の転倒は避けられません。いわば前提条件です。

 

そして転倒すれば、かなりの確率で「ヘルメットは帽体まで傷が入ります」。そう、転倒1回でヘルメットは使えなくなる可能性があります。これは、痛い(お財布が)。

 

せめて練習用としてでも、なにかよいヘルメットはないものか?もちろんできるだけ安全なもので・・・。

 

そこで私が選択したヘルメットが、この「MHR/LS2 BLASTシリーズヘルメット」です。

MHRってどこのどんな会社?

MHRについて、バイクブロスさんの記事で以下のように紹介されています。

 

MHRは、’90年に創業した中国のヘルメットメーカーであり、’07年に欧州に進出する際“LS2”というオリジナルブランドを立ち上げた。
現在、スペインやアメリカなどに拠点を置いて、世界各国で販売している。MHRジャパンを通じて国内でリリースされる製品は、アジア地域対応仕様となっており、日本人の頭型に合っているのが特徴だ。

 

引用:BikeBros 2013年7月9日記事より

 

ということで、中国製のヘルメットです。

 

ただし一応以下が特徴といえば特徴です。

 

 

こういう書き方をすると反感を買ってしまいそうですが誤解を恐れずに書くとするならば、私はブログのインプレッションを全く信用していません。

 

これはインプレッションをブログに書くライダーを信用していないということではなく(私も今まさに書いてますし(汗)、「人の感じ方なんて人それぞれ」だから、です。

 

ある人がいいといったものをある人が酷評するなんて、日常茶飯事ですよね。

 

ですから、私が信頼するのは

 

  1. 公的な評価
  2. サーキットでの実績
  3. 近しいサーキットライダーのインプレッション
  4. 自分自身の感覚

 

のみです。

 

ですから、「MHR/LS2 BLASTシリーズ」はそれぞれ

 

  1. FMJ公認取得済
  2. 有名草レースでの実績
  3. チーム員の感想

 

をもとに、購入する価値ありと判断しました。

 

さあ。残るは「4. 自分自身の感覚」です(笑。

早速「MHR/LS2 BLASTシリーズ」を購入してみました。

とはいえさすがに中国製、どんな状態で郵送されてくるか・・・と不安でしたが、意外にも(!)よくアライやショウエイのヘルメットと同様に、薄手のひも付き袋に入った状態で段ボールに納まっておりました。

 

まあ、どうでもいいのですがこの「ひも付き袋」、縫製もしっかりしていて高品質です(笑。

 

開けてみましょう。


正面上部から。

私が購入したグラフィックは「ダイアモンドレッド」です。

 

意外にも・・・と意外ばかりで恐縮ですが、全体形状もスタイリッシュ。

 

MHR/LS2 BLASTシリーズはしっかりと首回りがシェイプされた極めて「スタイリッシュ」な形状です。

 

そして塗装もきわめて美しく、グラフィックも安物のステッカーではありません。正直、ぱっと見の印象はかなり好印象です。


背面上部から。

ね、結構凝ったグラフィックが施されていますが、きれいに照明の照り返しが写っていることがお分かりでしょうか。


ベンチレーター部。

ただ、細部は正直値段(最後に書きます、引っ張る!)相応かな?というところ。

 

形状もかなり大きく、樹脂製でこの部分には塗装されていません。

 

ただ、実際に走行した限りでは必要にして十分な換気がなされました。

 

動作もしっかりとカチリカチリと動き、いわゆるガタや動きの安っぽさはありません。


シールドのヒンジ。

同様にシールドヒンジもシンプルといいますか、何といいますか。

 

しかし動作は確実です、ホントの安物ヘルメットはガタがあったり左右で動きがずれてしまったりしますがしっかりとした剛性感で不安はありません。

 

シールドの精度も優秀で傷やゆがみは全くありません。


内装。

コレが最大の驚きポイント。

 

これ、かなりいい出来です。全体的にスポンジは厚めでしっかりと圧縮して顔全体をホールドするタイプ。

 

かなり日本人の骨格を研究したのではないかと思います(あと、アライとショウエイを研究したんじゃないかと)。感覚的にはアライに近いと感じました。

 

そして各部は取り外し可能。単体での購入も可能と、これまたナイスな出来。首の後ろ部分がメッシュになっていて風が抜けやすくなっており、これまたナイス。

 

曇り止め部分。

 

 

大きめの樹脂製の曇り止め用の覆いが付いています。

 

実際に筑波サーキットの特別スポーツ走行レースと数時間使用してみましたが、シールドの曇りは全くなし!

 

顎ひも。

 

 

顎ひもはオーソドックスなDリングタイプ。私、Dリング以外の顎ひもは一切信用しませぬ。

 

余ったひもを止めるスナップもちゃんと装備されています。細かいとこまでよくできています(大事)。

 

そしてMFJ公認マーク。

 

 

で。

 

MHR/LS2 BLASTシリーズにはしっかりとMFJ公認マークがついているわけです。

 

いちおう、安心?


極めて個人的なインプレッション

で、さっそくMHR/LS2 BLASTシリーズを「筑波ツーリストトロフィーSeptember」のNS2クラスで使用してまいりました!

 

まずはかぶって頭を振り回します。

 

うん、まったくグラつきません!まあ、ここでゆさゆさとフレたら失格なのですが、先にも書いた通り厚手のスポンジは極めて均等に頭全体をサポートしています。どこかが当たる、とか浮いている、という感覚は皆無。

 

そして特筆すべきはその軽さとバランス。

 

重量はアライと遜色ありません(・・・ごめんなさい、今度キッチリと重量を計測してアップしますね)。

 

スペック上の重量がどうであっても、

 

  • かぶって
  • 頭を振って

 

感じる重さに違和感があればそれはNGです。ですが、MHR/LS2 BLASTシリーズは体感重量も全く違和感ありません。ちなみに私、バイク歴はもう20年になりますがずーっとアライしか使用していません。

 

ですから、「あくまでも個人的感覚」ではありますが、かなりディープなアライユーザーがかぶって振り回して「MHR/LS2 BLASTシリーズは違和感がなかった」ということを表明させていただきます(笑。

 

では走り出しましょう・・・

 

  • 風切音!気になりません!(本当はありませんと書きたいところですがサーキットではそもそも風切音なんて気にしませんから・・・)
  • リフト!ありません!
  • シールドの曇り!ありません!

 

もう、走っているうちに「これがアライじゃなくてMHR/LS2 BLASTシリーズなんだ」なんて忘れてしまうくらいのフィット感、そして走行感です。

 

これはすごい。特別スポーツ走行ではタイムもほぼベストタイが出ました(笑

 

そしてとっても気になること。それはレース前車検。

 

.・・・もちろん、何の問題もなく合格しましたよ。


Amazonでは売ってないんだな、これが。

さて、そんな個人的には大お気に入りの「MHR/LS2 BLASTシリーズヘルメット 」ですが、残念なことに現時点、Amazonでは販売されていません。Amazonでの取り扱い開始!!

 

そしてその価格。

 


MHR LS2 BLAST、驚異の1万円ぽっきり+消費税。

 


MHR LS2 BLAST ダイヤモンドレッドを選択しても+2千円・・・

 


MHR LS2 BLAST ダイヤモンドホワイト も渋いですねえ。

 

ちなみにサイズはアライと全く同じ(というか、たぶん合わせたんでしょう)表記です。

 

20年アライを使い続けていた私がその通りに買って違和感なかったのですから間違いない!ではなく、MHRジャパンに問い合わせたら

「アライさんの表記と一緒です」

とのお返事を頂きましたから、間違いありません。

 

最後に。

 

一番大事なこと。

 

それは、

 

  • 転倒した際に頭を守ってくれるのか?

 

です。

 

これは、残念ですが今、私にはまだわかりません。現時点ではMFJ公認であることを信じるのみです。

 

が、恐らく私も近い将来、転倒します。するでしょう。したくないけど。

 

その時にはしっかりとこの「MHR/LS2 BLASTシリーズヘルメット」がどのように破損するのか、責任を持ってレポートいたします。

 

比較用に、転倒して鎖骨骨折した際に破損したアライも保存してありますから・・・!

 

乞うご期待?

 

さて、あなたは「MHR/LS2 BLASTシリーズヘルメット」を購入しますか?それともアライを使いますか?

 


アライ RAPIDE-IR グラスホワイト (定価:45,360円/実売:32,231円)

 

ま、ワタシはラパイド大好きなんですけどね(笑

 

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