桶川スポーツランドをバイクで走り込むために、ライセンス・・・はいらない
桶川スポーツランドにはサーキットライセンスはありません。
コースライセンス制度はありませんのでご予約無しで走行していただけます。
と、公式サイトにも書かれています。
ならばツーリング気分で行って、そのまま走れるか?といえば、そんなことはもちろんありません。誤解を恐れずにあくまで一利用者として言えば、桶川スポーツランドは「本気」のサーキットです。エントラント(参加者のことをさします)はほとんどがサーキット専用のマシンをトランポで持ち込んでおり、そのマシンもきちんと作りこまれているものばかりです。ライセンスなし、予約なしという一見敷居の低そうなサーキットに感じられますが、エントラントはあくまでも本気印(速い遅いではなく、本気であるということ)の方がほとんどです。
では、これからサーキット走行を始めたい、という人はどうしたらいいの?そんなあなたのために「入門走行枠」が用意されています。
一生懸命、バイクでサーキットを走りたい!うまくなりたい!
そんな意思さえあれば、桶川スポーツランドはあなたを迎えてくれるはず、です。たぶん!
桶川スポーツランドはツナギもバイクもレンタルで走れる!
ライセンスも走行予約もない、桶川スポーツランド。しかし常連組は限りなく「本気」です。
そんな桶スポですが初心者向けのメニューもきちんと揃っています。それが「レンタル」と「入門走行枠」。
レンタル制度
桶川スポーツランドでは、以下をレンタルすることができます。関東近郊のサーキット、例えば筑波サーキットや袖ケ浦フォレストレースウェイにはない制度ですね。
バイクレンタル
- HONDA Ape50
- HONDA NSR50
Apeは入門枠のみでの走行が可能。NSRはスポーツ走行が可能です。それぞれ台数に限りがありますので、希望される際は桶川スポーツランドにお問い合わせを。
装備レンタル
ヘルメットを除いた装備一式もレンタル可能。
- 革ツナギ
- ブーツ
- グローブ
こちらも数に限りがあります。予約必須ですので、借りたい方はバイクと同様に桶川スポーツランドにお問い合わせを。
破損時の対応等、決まりがありますので詳細は公式サイトをご覧ください。
桶川スポーツランドのスポーツ走行枠(走行クラス)
桶川スポーツランドの走行枠は、以下に分かれています。
- 大型バイク①
- 大型バイク②
- ミニバイク①
- ミニバイク②
- 入門走行枠
キッズ枠もありますが、ここでは割愛。
大型バイク①
大型バイクといっても750cc以上、ではありません。桶川スポーツランドでは、
- 2ストローク:101cc以上
- 4ストローク:156cc以上
のバイクを大型バイクと定義しています。私のNinja250SLは、大型バイクになります。実際にはCBR250RRやCBR250、そしてNinja250やNinnja250SL、まれにZZR250などの17インチフルサイズクォーターモデルがほとんどで、それ以上の排気量のバイクはあまり見かけません(たまにいる)。
枠名最後の①は「初級・中級」をさしており、基準タイムである
- 新コース:47秒
- ミドルコース:44秒
- 旧コース:41秒
をコンスタントに「切れない」場合は①となります。ええ、私はもちろん①です。47秒って、かなり、相当、すっごく速いですよ・・・
大型バイク②
大型バイク①と同じバイクで、速い人クラス。②は「中級・上級」をさします。
ミニバイク①
ミニバイクは主に12インチのスポーツモデルが多く走行する枠。コンパクトなコースと相性のよく、走行台数はとても多いです。
- 2ストローク:50~100cc
- 4ストローク:50~155cc
で、①は大型バイクと同様に「初級・中級」をさします。基準タイムは大型と同じ。
ミニバイク②
ミニバイク①と同じバイクで、速い人クラス。
入門走行枠
いきなり常連さんと走るのは正直怖い!サーキットのルールやマナーに自信がない!といった、フリー走行に混じるのはまだちょっと…というアナタのための走行時間!それが「桶川入門走行枠」です。同じくらいのレベルの人と安心してフリー走行をお楽しみください。
抜粋-入門走行枠-
そう、桶川スポーツランドの入門走行枠はいわゆる「カルガモ走行」ではありません!先導者にくっついて走る・・・ではなく、同じくらいのレベルの人と少ない台数で走行できるクラス。
日によって、入門走行枠のある日・ない日がありますので、こちらも公式サイトでご確認ください。
桶川スポーツランドのスポーツ走行スケジュール
桶川スポーツランドは木曜日が定休日。それ以外はイベントや社員さんのお休みの日を除いてほぼすべて営業されています(元旦ですら!)。
コーススケジュールのリンクはこちら。
日ごとに「TS」が割り振られています(たぶん、タイムスケジュールの略と思われる)。
現在、TS-5からTS-12があり、TSによって
- ミニバイク中心のTS-5
- ミニバイク・大型バイクが半々のTS-7
- 大型中心のTS-9
などが設定されています。なので、桶川スポーツランドを走りたい!と思ったら
- コーススケジュールを確認していきたい日のTSをチェック
- 該当のTSをスポーツ走行のタイムスケジュール・走行枠についてで確認
- 走れる枠の時間帯を確認
という段取り、となります。
桶川スポーツランドの車両規定
ライセンス不要、予約制度なし、ということで敷居が低そうな桶川スポーツランドですが、走りは本気印であるため車両規定もかなり本気。少なくとも、街乗りバイクを持ち込んで腕試し、という規定ではありません。
詳しくはスポーツ走行ガイドラインを熟読していただきたいのですが、ざっと上げるとこんな感じ。
- キャブレター車はキャッチタンク必須
- ミラー、キャリア等スポーツ走行に不要なパーツの取り外し必須
- ナンバープレートは取り外し推奨
- 保安部品は取り外し、またはテーピング必須
- チェーンガード取り外し不可
- 4stはアンダートレイ推奨
- オイルキャップ、ドレンボルトはワイヤリング推奨
- ラジエタークーラントは水またはレース用に変更を推奨
などなど、推奨、とは書いてあるもののこれらは筑波サーキットのレース(ツーリストトロフィー等)の参加規程とほぼ変わりません。
桶川スポーツランドに限らず、このようなバイクの整備・準備はライダーにゆだねられています。一人一人が責任を持って義務を果たすことで、このような楽しいサーキットが維持されていることをご理解くださいませ。
桶川スポーツランドを走るには
やはり一番よいのは、だれか桶川スポーツランドの常連さんや走行経験者に同行すること。
桶川スポーツランドに限った話ではありませんが、朝イチにどこでゲートオープンを待てばいいのか、どこにトランポを止めればいいのか。どこで整備すればいいのか、どのタイミングでコースインすればいいのかなどやはり現場をよく知った人がいないと戸惑うことはたくさんありますから。
知り合いにそんな人がいない、など経験者と一緒に行けない方はどうしたらいいのか。
まずは、ツーリングがてら(ドライブがてらでもいいので)見学に行きましょう!
いきなり桶川スポーツランドに行って走行するのではなく、コースや雰囲気を見学しましょう。現場を見ることでわかることはたくさんあります。
- どんなバイクが走っているのか
- どんなレベルの人が走っているのか
- サーキットの設備や雰囲気はどうか
などなど。できれば走行後などに係員の方に質問などをしてみるのもいいと思います(忙しい時はだめよ!)。