ラップタイマーを付けたり、水温・油温度を追加したり・・・レーサーは結構電気いじりの機会が多いのです。

 

ちょっと便利な小物を見つけたのでご紹介いたします。

 

その名も「防水はんだスリーブ熱収縮チューブ」。ずいぶん前、15年以上前に雑誌モトメンテナンスで見かけた記憶がありますが・・・当時はかなり高価で購入をためらった記憶があります。

 

用途としては、切断した配線と配線を繋ぐために使用します。通常であれば

 

  • 双方の配線のカバーを剥いて
  • 捩って組み合わせ
  • はんだで溶かしつけて
  • 熱収縮チューブでカバー
  • ヒートガンで加熱

 

という手間がかかりますね。これでも完全防水かといえば恐らくそんなことはなく、熱収縮チューブの隙間から水が入り込むことは当然あり得ます。

 

ところがこの「防水はんだスリーブ熱収縮チューブ」は

 

  • 双方の配線のカバーを剥いて
  • 防水はんだスリーブ熱収縮チューブに突っ込んで
  • ヒートガンで加熱

 

だけで処理が終わります。しかも完全防水、引っ張ってもちぎれません。

防水はんだスリーブ熱収縮チューブ

防水はんだスリーブ熱収縮チューブ

これはAmazonで購入できる100個セットの内容です。

 

4種類のサイズの防水はんだスリーブ熱収縮チューブが格納されています。バイクで使うには中途半端かな・・・とは思いますが、あまりの手軽さに普段使い(するのだろうか)にも十分しようできます。

 

サイズはこんな感じです。

 

防水はんだスリーブ熱収縮チューブ4種類

 

バイクで使用するとしたら、中央の2種類がメインとなると思います。

 

構造としては

 

  • 熱収縮チューブ
  • その内側中央に低温はんだ
  • その左右に接着剤

 

が並んでいます。単純な構造ですが一回の加熱でそれぞれを塩梅よく溶かすにはそれ相応のノウハウがいるのでしょう。

 

では、実際に使ってみましょう。


使い方は簡単、まずは配線を皮むきして防水はんだスリーブ熱収縮チューブに突っ込んで・・・

防水はんだスリーブ熱収縮チューブの使い方その1

 

自宅内で試したので実験台がバイクではなくベルトサンダー(これはこれでとっても便利)なのはお許しください。

 

といっても使い方はさっき書いた通りでしかありません。5mm~7mmくらい、配線の皮を剥きます。適当なサイズの防水はんだスリーブ熱収縮チューブをチョイス(今回は大きいほうから2番目)し、左右から配線を差し込みちょうど中央のはんだ部で重なるようにします。

 

先にも書きましたが、配線は拠っておく必要はありません(拠ってもいいけれど)。この状態を維持したまま・・・


ヒートガンであぶります。

ヒートガンであぶります。

 

え、ヒートガン持ってない?なんということだっ!ヒートガンとはコレです。

 

Anesty ヒートガン LCD ディスプレイ搭載 ホットガン 急速冷却機能 4つ作業モード 1500w 50-600℃ ホットエアガン メモリー機能 【PSE認証】

 

ドライヤーのような形をしてますが違いはその温風の温度。最大600度というすさまじい(間違えて髪の毛に使ったらチリチリよ)温風・・・というより熱風を出すことができます。比較的安価、数千円で買えますしいろいろな用途で使えますので一つ持っておくととても便利です。

 

で、このヒートガンで温めます。たいていのヒートガンはHigh、Lowの2段階で出力を切り替えられますが私の手持ちのヒートガンではLowで十分でした。ヒートガンと防水はんだスリーブ熱収縮チューブの距離も重要です、何個か使って練習したほうが良いです。

 

見ていると熱収縮チューブがまず収縮を開始し、ちょっと遅れて接着剤が溶け、最後にはんだが溶け込む感じ。よくできています。

仕上がりはこんな感じ。非常にシンプルな見た目でかっこよろしいです

防水はんだスリーブ熱収縮チューブの使い方その2

 

このような仕上がりになります。よーく冷やしてからいじってくださいね!意外と熱が抜けるまでに時間が必要です。

 

オスメスのギボシ端子のように太くなることもなく、十分な柔らかさを持っているのでハーネスに入れ込むときも障害とはならないでしょう。

 

作業時間もわずか数分。ぜひ、工具箱に1つ入れておくことをお勧めいたします。

 

TaiSeiDC 防水はんだスリーブ 熱収縮チューブ 熱収縮連結コネクター 4色セット(各25個 40個 50個 100個 180個) (100個セット)


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