そろそろ容態も安定してきたので書かねばなるまい・・・え、容態って?
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え、いまさら4月30日のレースレポートだって?
遅すぎない?
そう、いつも筆が(キーボードが?)重くそれほど速いタイミングで記事をアップしない私なのですが、それにしても遅い。
そう、それには理由があるんです・・・。
やってしまいました。クラッシュ、そして骨折です。
マル耐参加ももう・・・何回目ですかね?
4月30日。
2016年度初のマル耐。天候も恵まれ最高のコンディション!
我がNinja250SLは予算の関係で(笑)、スペアホイールを用意できていないので、晴天のレースは大歓迎!メンバーはいつも通り
- ドゥカティ1198を駆る「おまさん」
- トライアンフデイトナの「くわはらさん」
- Ninja250SLのわたし
のいつもの3名。
私のNinja250SLは1週間前の筑波ツーリストトロフィーをノートラブルで走り切って気分上々。
まだ2時間も走っていませんが、さあ今日はどこまで行けるかな?
そして第一スティント。
いつも通りの人力予選(笑)をそつなくこなし、午前中はのんびりと過ごします。
なんといってもゆとりのあるマル耐久、レースは午後なんですね。
今回私は第一ライダー、体験型ルマンスタートを行いまずは1週目のローリングスタートをこなす・・・むむ、私の前は大型車、そしてその数台前にはビブゼッケン(初心者ゼッケン)を付けた250ccがマイペースで走行中。
マーシャルカーがピットロードに入るものの初心者さんがペース上がらず、しかし最終コーナーからコントロールラインまでは追い越し禁止・・・
トップグループはとっくに全開走行に入りはるか先に。
焦るな俺・・・よし、コントロールラインを超えた!
特殊ルールで追い越し禁止の大型車を一気に抜き去り、レーススタート!
幸か不幸かクリアラップとなった序盤戦、軽量なNinja250SLの特性を生かしプッシュ、プッシュ!
インフィールドでは4コーナーからの登りを除けばそうそう抜かれるもんじゃありません。2時間使ったピレリスーパーコルサもまだまだグリップ十分。
こけないようにほんのちょっと抑えめの走行で1分25秒をコンスタントに刻み予定周回を完了。
その時の順位は・・・なんと6位!どんなもんだい!
そして運命の第二スティント。
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そして第二スティント。
コンディションは絶好調、ポジションも十分上位を狙える位置。
マシンも好調、そしてNinja250SLの乗り方も徐々にわかってきた!
私のSRX250(すべてのSRX250がそうというわけではありません)は立ち上がりでブッシュアンダーが出る癖がありましたがこのNinja250SLはそんなことはありません。
ただ、マシンがとにかく寝てしまうので短い時間で頭を振り終えて早めのスロットルオープンでマシンを立てるとよいようです。
ノーマルのリアショックと重い体重のおかげで限界のアタックはできませんがタイムは徐々に上がってきます。
50cm、1mと少しずつブレーキングポイントを詰めながら一次旋回を鋭く、鋭く・・・
ついにタイムは24秒台に突入!
この足回りで24秒台ならしっかり決めれば23秒は楽勝では?と思った2コーナー立ち上がり・・・
3コーナーでの転倒。
2コーナーを全開インべたで立ち上がり、3コーナー目指して下りストレートをフルスロットル。
ここで可能な限りスピードを乗せ、多くのライダーが攻めあぐねる3-4複合をワイドに素早く抜けるのが袖ヶ浦フォレスト攻略のポイント。
路面の傷を頼りに一気に前周よりマシン1台分はスロットルオフポイントを遅らせ一気に3コーナーへ突入、そして膝をつきながらスロットル全開!
あっ・・・
そこにいたのは大型車両。
恐らくかなりの速度差で追いついてしまいました。
こちらはスロットルオープンでのフルバンク状態。
マシンを起こしてラインを1mはアウトに飛ばした・・・が前走車もなぜかはらむ・・・
すべてはあっという間の出来事ですが頭よりも体が反応していました。
回避は無理、とフロントをロックさせてマシンを倒して。
滑りながらマシンは前走車のリアタイヤに接触。
私は右胸から路面に叩きつけられ・・・記憶が飛びました。
気づいたときは芝生の上。
気づいたときは3コーナー出口の芝生の上。
仰向けに転がっていました。体を強打したようで動きません。なんとか体を起こそうとしたところ・・・左手がマシンの下敷きになっており、抜けない!
左腕を引っこ抜いて体を起こし周囲を確認、マシンの位置はコース上ではないしオイルも水も出てない、まずは大迷惑をお掛けすることにはならなそう。
回りを見ても転がってるのは私のマシンだけ。
滑りながら追突してしまった大型車は無事だった様子。よかった!
とりあえず体は動くが・・・肩に違和感。
こりゃ鎖骨かな?
実際には数分は掛かったであろうドナドナカーの到着がやけに早く感じたのも恐らくはまだ朦朧としていたからなのでしょう。
マシンをピックアップして頂き、救急車の助手席に乗ってピットへ帰還。
左手首はく離骨折、右鎖骨2か所骨折。全治2か月。
ピットに戻るまでは痛みは全く感じませんでした。
ただこの肩が落ちる感覚、過去の2度の経験(笑)からこれは間違いなく鎖骨をやっちまった、とわかりました。
鎖骨は痛いんですが固定は簡単、バンド状のもので肩をたすき掛けに引っ張るだけなんです。
ですから知人から小さめのタイダウン(バイクをトランポに積んだ時に固定するバンド)を借りて肩をたすき掛けに縛り、とりあえず仮固定。
やれやれ、やっちまった。
うーん、3コーナー突込みで無理しすぎたとは思わないけど、前方不注意だったなあ・・・マル耐は速度差のあるマシンがたくさんいるから、やはり私が調子に乗りすぎてしまったようです。
その後ピットを回りましたが私がぶつけてしまった方を見つけることはできず、お詫びすることはできませんでした。
恐らく、大丈夫だったのだと思いますが・・・(さすが大型)。
そしてこの衝撃画像。
インナースーツのしわがくっきりとプリントされています。このプリント痕想像するに、右胸を路面に叩きつけてしまったのでしょう。
ヘルメットは360度全周をぐるりと削り取られており、意識を失った状態でグルンと回ってしまったみたいです。
さて、なぜこんな怪我したのか?
おいおい、まてまて。
お前エアバック付けてたんだよな?
なんでそんな怪我してんだよ。
そう思いますよね。私も不思議でした。
が、
HitAirは間違いなくパーフェクトな怪我防止ギアです!全く問題ありません。
そう、私がしくじったのです。
もう一度この画像をご覧ください。まさに転倒する5分前、マジでコケる5分前。MK5です。
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エアバッグのリリースコードが繋がってないんです!
これにはびっくり。
そう、第二スティントのスタート時、盛り上がりすぎていた私はリリースコードを接続せずにコースインしてしまったのでした。
バイク用エアバッグはバイク本体とエアバッグ(ジャケット)をリリースコードで繋ぎます。
転倒してバイクから体が離れるとこのコードが抜け、炭酸ボンベがガスを噴出しエアバッグが展開されます。
・・・当然、リリースコードをバイクと接続しなければ、体がバイクから離れてもエアバッグは展開されません。
なんてこった、ユーザーミスじゃん!
そう。私のミスです。
過去のHitAir展開経験(笑)から言っても、そして今回のアザの位置から言っても、エアバッグを正しく装着させしていれば、この怪我はなかったものと確信します。
・・・バカだねー。
ということで。
ということで、私のマル耐久はここで終わりました。
もちろんこのごたごたでロスしてしまったタイムはかなりのもので、大きく順位を落としてしまいました。また、機材の収容その他でチームメイトには大変迷惑をかけてしまいました。
ごめんなさい。
また、当日私のクラッシュでお手数をお掛け致しました袖ヶ浦フォレストレースウェイのオフィシャルの方々、WithMeのスタッフの方々には深くお詫び申し上げます。
そしてお会いできませんでしたがぶつけてしまったライダーさん、本当にごめんなさい。お怪我なかったことをお祈りしております。
しかし!
こんなことではへこたれちゃいらんないんです!
まずはじっくりと体を治して、そしてマシンを治して。
本当ならば6月中旬に筑波ツーリストトロフィー6月場所があるのですが、残念ながら今回はエントリーできません。
欠かさず皆勤賞だったのでとても残念ですが、これも前方不注意の結果ですから受け入れるしかありません。
必ず復活しますので、なにとぞよろしくお願いいたします!