リチウムイオンバッテリー(ITX9-FP)はNinja250SLに装着できるのか?
軽量化。
もともと、ウルトラライトスポーツであるNinja250SLの軽量化は興味深いテーマです。
実のところ、11か月ほったらかしておいたNinja250SLを久しぶりに引っ張り出してみたらなんのこたあないバッテリーがお亡くなり(完全放電)していただけなのですが。これが通常のキャブ車であれば得意の(?)中華バッテリー数千円で済ますところですがNinja250SLはFI車。バッテリーが命のマシンです。
大切なレース中に電圧ダウンでも起こしたら大変なので、それなりのバッテリーをおごらなければなりません。
で、選択したのが「岡田商事 AZ リチウムイオン バッテリー 」。
Amazonのリンク貼り付けて気づきましたが、コレ二輪館で買うより断然安いですね(二輪館はほぼ定価でした)。
特筆すべきはその軽さ。純正がおよそ3.0kgという重量級なのに対し、なんとAZバッテリーは実測で700g!その差、2.3Kg。2.3kgの軽量化といったらかなりの苦労です、痩せようとしたら週末のジョギング10km×10回でも無理じゃないかしら・・・
サイズはもちろん、純正と全く同じ。ボルトオンです。
実は岡田商事の公式ガイドにおいて、Ninja250SLの互換バッテリーとしてこのAZバッテリーは紹介されていません。ですが、同一バッテリー(YTX9-BS)を使用しているNinja250Rは「ITX9-FP」が対応、と書いてあるのでまあ大丈夫でしょう。ちなみに私はSRX250(筑波ツーリストトロフィーNS2レーサー)にもこのAZバッテリーを使用しており、全くのノートラブルでした。
ですから、品質に関しては実績ありです。
「AZバッテリー ITX9-FP」は「YTX9-BS」の互換品ですから、当然サイズも端子位置も同一です。取り付けには何ら問題はありません、完全ボルトオン。端子用のボルトも付属しています。
では取り付けです。
Ninja250SLの純正バッテリーを取り外します。
タンデムシートを外し、シートサイドカバーを外しメインシートを取り外します。なんか、Ninja250SLはこのあたりが微妙に整備性悪いですよね。
純正バッテリーが見えたら配線を取り外します。ここでご存知の方はご存知ですがご存知でない方はご存知でない、注意ポイント。必ずマイナス(アース)から外すこと!
これ、なんでかわかりますか?
火花が飛ぶから、なんて話も聞いたことありますが、そうではありません。
先にプラス側を外そうとして、「マイナスが結線されたまま」ドライバーをプラス端子にあてたとき、誤ってドライバーがフレームに触れたら・・・。ショートを起こします。先にマイナスを外しておけばフレームアースが解除されますから、仮にプラス端子-ドライバー-フレームが接触してもなにも起きません。
Ninja250SLは比較的バッテリー端子にアプローチしやすいのでそんな危険はほぼありませんが、奥まったところにバッテリーがある場合は起きうるトラブルです。細かいことですが、必ずマイナスから外すようにしましょう。
先に端子ナットを入れておくのがポイント。
慌ててAZバッテリーをセットせず、先に端子ナットをはめてボルトを軽く入れておきます。
こうすればナットを落とすことはありません。また、バッテリーをセットしてから端子ナットを入れるのは至難の業です(やろうとして諦めました)。
簡単なことですが、これもまたポイントの一つ。
始動確認して、完成!
あとは外したシートやサイドカウルを組みなおして、完成!
始動確認、当然一発始動!純正バッテリーよりもAZバッテリーのほうが力強いように思えます。
AZバッテリーには電圧チェックスイッチもついてます
便利グッズ?として、AZバッテリーには電圧チェックスイッチがついています。バッテリ上部のボタンを押すと、電圧チェックランプが付きます。
まあレースユースではほとんど使いませんが・・・。圧倒的な軽量、簡単な取り付け。充電器が専用品であることさえ許容できればお勧めのバッテリーです!
AZシールド型 バイク用バッテリー [ LITHIUM ] ITX9-FP
あとはスロットルワイヤーを交換して・・・
で。
忘れちゃいけない、「11月25日。筑波サーキット Force one Fourthでがっくりしてきた!」の原因となったスロットルワイヤーを交換。
今回は引き・戻しともにスペアをワンセット調達しておきました。
エアクリーナーを撤去、フィルター代わりのパンストを(笑
さらに純正のエアクリーナーを撤去して吸気抵抗の削減を狙います。せっかくサブコンもつけていますし。純正のエアクリーナーを外すとちょうど取り外せる金属製のメッシュが出てきます。これにパンストを履かせるだけ。ちょうど足首から下くらいの部分でジャストフィット。
パンストは奥様か彼女から調達してください。いない方は頑張って買いましょう!
Ninja250SLのばあい、ボックスカバーに装着されている通称ブタ鼻を取り除く方もいらっしゃるようですが、私は装着したままです。
意外と使えた格安ホイールクランプ。
今回、格安のホイールクランプを使ってみました。
元々、このホイールクランプは15年か20年前くらいに世に出回り始めた・・・と記憶していますが、当時は5万円くらいしていたはず。便利そうだけど高いなあ、と指をくわえてみていたのですが最近格安のバチもんが出回っていますので購入してみました。
フロントタイヤ固定用バイクスタンド ホイールクランプ 青色
なんと5,200円。
分解状態で届くので組み立ては必要ですが作業は容易。13mmのスパナが必要です。
早速Ninja250SLをこの格安ホイールクランプに入れてみますが、うん、なかなか頑丈そう。左右にゆするとタイヤのゴムのたわみ分だけ左右に揺れますが、倒れそうな気配はありません。剛性も申し分なし。強度がなければ怖くて使えません。
整備には使いやすそうですし、サーキットでもピットに戻って最初の固定によいかもしれません。20分走り切ってへとへとでピットに戻って三角スタンドかますのは結構怖いので・・・。
以上、「Ninja250SLリチウムイオンバッテリで軽量化」の作業記録でした!さあ、来週はマル耐久です!