タイヤウォーマーには発電機が必要だ

サーキット走行を本気の趣味にしたい!

 

そう思ったら、必要なものはいろいろあるんですがまず欲しいのがタイヤウォーマー。

 

ワタクシ的に超お勧め、まさに一択のタイヤ「PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2」は言うに及ばず、大抵のハイエンドハイグリップタイヤは「タイヤウォーマー」の使用が前提になっています。

 

ハイグリップタイヤは適切な温度レンジに放り込まねば真価を発揮できず、低温時の滑りっぷりといったらもう・・・

 

コースイン直後の転倒は決してサーキットでは珍しいことではなく、「たまにしか走らない」我々だからこそ、タイヤをしっかりとピットで温めてその少ない周回数をできる限り有効に使用するべきです。

 

余計なリスクも避けることができますからね。

 

そして「タイヤウォーマー」を使用するうえで必要なのが発電機。

 

袖ヶ浦フォレストレースウェイ」のように、比較的ピットが確保しやすいサーキットであれば備え付けのコンセントを使用することができますが、「筑波サーキット」みたいに「ピットを取るために前日深夜から現地入り」する必要があるようなサーキットでは、ピットが確保できなかった時のために発電機を持ち込む必要があります。

 

まあ、ときどきトイレから延長コードで電源引いてるエントラントを見かけますが・・・あれは黙認されているのだろーか?

 

ところが、発電機って結構高いんですよね。

 

このページでは「発電機の傾向と対策」について(笑)、解説致します。


選択ポイント1。インバーターか、非インバーターか?

いわゆるポータブル発電機の広告で見かけるキーワード、「インバータ」。

 

これっていったい何なのでしょう?

 

ヤマハ発動機のサイトに解説がありました。少しだけ引用させていただきましょう。

 

インバータとは:周波数を整え、出力を安定させる装置です

 

パソコンやマイコン内蔵の電気機器を正しく稼働させるには周波数や電圧の変動が少ない。“良質な”電気供給が求められます。それを可能にするための装置が「インバータ」と呼ばれるものです。
インバータ(Inverter)とは簡単にいえば「直流を交流に変換する装置」。このインバータを搭載した発電機、すなわちインバータ発電機では、まず交流で発電し、それをコンバータ(Converter)という装置で直流へと変換しています。その後、再びインバータによって直流から交流へと変換しますが、この際、インバータによる働きで周波数をコントロールし、出力のバラつきを抑えることができるのです。

 

引用:ヤマハ発動機公式サイト 発電機-インバーターとは

 

「パソコンやマイコン内蔵の電気機器」でなければ、このインバーター機能は不要ってことです。

 

つまり、タイヤウォーマー専用として考えるのであれば、インバーターなしの発電機でも全く問題はありません。そして、当然(?)インバーターなしのほうが安く、そして故障も少ないです。

 

ではタイヤウォーマー以外での発電機の利用方法とは、いったいなんでしょう?

 

災害時の活用、ですよね(あえてレジャーとは言わない、キャンプに発電機なんて野暮なのだ)。

 

では次にホンダのサイトを見てみましょう。

 

電気の質に影響を非常に受けやすい電気製品

  • ノートパソコン
  • 携帯充電器
  • 液晶テレビ
  • TVゲーム

 

電気の質の影響を受けにくい電気製品

  • クリップライト
  • 電気ケトル
  • 電気ひざ掛け
  • ヒーター

 

引用:ホンダ公式サイト もっと知りたい!Hondaのインバーター発電機

 

携帯充電器はちと惜しい気がしますが・・・これは実は解決方法がありますので、後ほど答えは最後に!(引っ張る!)。

 

結論から言えば、バイク乗りならではの方法で、非インバーター発電機でも問題なく充電する方法がありますから解決できます!

 

そして、実際に東北で東日本大震災で被災した私の実経験から言って、ヒーター類が使えればとりあえずのサバイバルはできます。

 

・・・被災時にテレビゲームやってる余裕ないですしね。

 

ということで、「バンクセンサー.net」としては「非インバーター発電機」でおっけー!と断言してしまいましょう!

選択ポイント2。中華発電機か?国産発電機か?

これも悩みますねえ。

 

特に最近、インバーター式の1000VAクラスの中華発電機が出回ってきました。実売価格帯でいえば、3万円~5万円くらいでしょうか。

 

対して国産有名メーカーの同クラスですと、安くて7万円、大抵は10万円以上となります。

 

どちらを選ぶかといえば、これは「国産一択」となります。

 

実は発電機、結構故障するんです・・・。

 

プラグ交換程度で治るならばいいのですが、厄介なのが電子基板。

 

中華発電機は「輸入したものを売り切り」で販売されることも多く、最近はずいぶんよくなったと言われますが部品供給も不安があります。入手できたとしても発電機を購入したところでしかパーツが入手できないケースもあります。

 

もちろん、ホンダ、ヤマハといった国産メーカーであればそんな不安はありませんし、パーツの入手も容易なわけです。

 

なんたって我らはバイク乗り、バイクメーカーの発電機を使いたいですよね!

お勧めは「非インバーター」の「国産発電機」

というわけで、サーキットに最適な発電機は

 

  • 非インバーター
  • 国産

 

の2条件を満たしたもの、となります。

 

ここで私が最近購入した発電機をご紹介致します。それがこれ、「ヤマハ 発電機 60HZ 西日本地域専用 EF900FW」ですっ!

 

  • 形式:2極回転界磁形単相交流発電機・電圧調整方式:コンデンサー補償式
  • 電圧変動率(整定):10%以下・周波数変動率(整定):5%以下
  • 交流:定格周波数:60Hz・定格出力:850KVA・定格電圧:100V・定格電流:8.5A
  • 直流:定格電圧:12V・定格電流:8A
  • 装備:駆動方式:エンジン直結
  • 燃料タンク容量(赤レベル):2.7L
  • 連続運転時間(赤レベル):約4.0時間

ヤマハ 発電機 60HZ 西日本地域専用 EF900FW

いうまでもなく音叉マークが示す通り、あの「ヤマハ」製。

 

サイズは、

 

  • 長さ:40cm
  • 幅 :30cm
  • 高さ:42cm

 

程度。重さは

 

  • 乾燥重量:24kg

 

といったところで、大人男性なら片手で持てますよ、といった程度。

 

出力は

 

  • 定格出力:800VA

 

と、タイヤウォーマー前後に同時使用するにはまずまずといったところ。

 

またフルタンクで

 

  • 連続運転時間:4時間

 

とこれまたレースを踏まえたサーキットユースでは十分な性能でしょう!

 

あ、タイトルに「西日本専用」とありますが、もちろん「東日本用」もラインナップされていますからね、ご安心ください。

 

ではなぜ、ココでは西日本用をお勧めするのか?答えは最後に!(引っ張る!)


容易な操作

操作は極めて容易で、

 

1.スイッチを入れる。

 

本体正面の起動スイッチをONにします。

 

 

2.チョークを引く。

 

本体側面のチョークレバーを引きます。

 

 

3.燃料コックをONにする。

 

同じく本体側面の燃料コックをONにします。・・・ここまで書いて思いましたが、これってバイクと一緒ですね。

 

 

4.スターターコイルを引く!

 

コレだけです!本当に操作が簡単です、まあ大抵の発電機はこの手順で動作しますので「EF900FW」だけが優れているってことじゃあないんですが。

 

動作動画はコチラ。おかしいなあ、本物はこんなにカラカラ言わないんですが・・・はい、結構静かですよ。

 

残念、オイルが入れにくい

最大の欠点といえるのが、「オイルが入れにくいこと」。

 

なにしろレベルゲージがついてなく、説明書によれば「こぼれる直前までオイルを入れてください」とあります(笑。

 

これがAmazonのレビューで結構、悪口書かれちゃっていますが、規定容量が400ccって決まっています。

 

サーキットライダーのあなたならメスシリンダーは持ってますよね?

 

こんなの。

 


デイトナ キャップ付きメスシリンダー

 

これで400cc計測して入れればいいだけですから、特に問題はありません。

最大のおすすめポイント、Amazonで5割引き!

そしてそんな些細なネガティブポイントをぶっとばす、最大のおすすめポイント。

 

なぜかAmazonで激安!

 

なんと63%引き!

 

定価105,840円のところが今ならなんと、5万円弱!

 

ほぼ半額です(多少変動あり)!

 


ヤマハ 発電機 60HZ 西日本地域専用 EF900FW

 

テレビショッピングみたいになってきたな・・・ただしAmazonプライム会員のみです。あしからず。

 

とりあえずこんな素敵な発電機が、恐るべき低価格で発売されているんです、っていうそれだけの記事でした。お粗末。

補足知識1:タイヤウォーマー用発電機は西日本仕様が有利

コレ、知る人ぞ知る?といった感じでご存じな方はご存じなことなんですが・・・

 

発電機にはその出力周波数によって、東日本仕様と西日本仕様があります。

 

そして、実は西日本仕様のほうが「出力が高い」んです!

 

このヤマハ EF900FWの場合、

 

  • 東日本仕様:700KV
  • 西日本仕様:850KV

 

と実に150KVもの差があります!

 

当然、タイヤウォーマー向け利用であれば、西日本仕様のほうが有利。

 

そして、いまどき大抵の電化製品は、東日本・西日本兼用だったりするのです。

補足知識2:非インバータ発電機でもバッテリーを経由すれば携帯・スマホも充電可能

非インバーター発電機で携帯電話を充電する方法。

 

殆どの発電機には、車のバッテリーを直接つないで充電することができます。もちろんヤマハ EF900FWも、別売りのアダプタを購入することで車・バイクのバッテリーを充電することができます。12Vの出力端子がついているわけですね。

 


ヤマハ発電機・直流用充電1.7mコード(7LG-87209-00)

 

そして、カーショップに行けばこんなシガーソケットが売っています。

 


エーモン 電源ソケット 1穴 DC12V60W以下 管ヒューズ(5A)内蔵 1554

 

少々面倒ですが、いったん車・バイクのバッテリーを充電し、そのバッテリーにつないだシガーソケット経由でスマホを充電すればオッケーというわけです。

 

自己責任情報!

 

とはいえ優秀なヤマハ EF900FW、メーカー公表値で波形ひずみ率は8%以下です。

 

中華製のインバーター発電機のなかにはインバーター搭載のくせにひずみ率が15%近くあるものも存在するそうなので、コイツなら直接携帯の充電もできちゃいそうですが・・・

 

試す場合は自己責任にてお願いいたします。大切なスマホが壊れても、私は責任を持ちません、あしからず。

 

2017年6月追記

 

ほぼ半年ぶりに、「10月8日。袖ヶ浦フォレストレースウェイ マル耐久参戦!」のためにガレージからコイツを引っ張り出して、スターターケーブルを引いてみました。なんと、あっさり始動。

 

当たり前っちゃあ当たり前ですが、中華製ではこうは行きません。さすがさすがの日本製、さすがさすがのヤマハ製。

 

2019年1月追記

 

ほぼ1年ぶりに、「桶川スポーツランド」走行のためにガレージからコイツを引っ張り出して、スターターケーブルを引いてみました。なんと、あっさり始動。

 

ホント、この発電機は優秀です。

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