空気圧がシビアな、PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2。

筑波ツーリストトロフィーにおいて、とあるクラスにおいてはほぼ装着率90%を以上を誇るスーパータイヤ!。

 

逸品度:

・・・凄い、素晴らしい。これ以上なにが必要なの?というミラクルタイヤ!

 

PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2。

 

V1から熟成を経てリリースされたV2。公道走行可能ながら、個人的見解では公道を走ってほしくないタイヤ。

 

だって公道用タイヤなのにコンパウンドが「ソフト(SC1)」「ミディアム(SC2)」があるなんて、おかしいでしょ!空気圧と温度に対する要求がそれなりにシビアで、コイツの性能を発揮するにはタイヤウォーマーが必須。

 

その空気圧は温間で1.7~1.9。ね、一般的な大型バイクの空気圧から考えると、とーっても低いでしょ。そういうタイヤなんです。


ウルトラグリップ、そして穏やかな滑り出し。

PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2、特にソフトコンパウンドであるSC1の最大の特徴はやはりそのグリップです。

 

ドライでまともな乗り方をしている状態では・・・いや、前提が付きますね、私のように筑波をトップタイムの5秒落ちくらいで走るライダーにとっては

 

「何をどうしたら滑るんだろ?」

 

というくらいのウルトラグリップです。そして、そのグリップはフルバンク近辺の「端をつぶしまくった」状態で最も発揮されます。そのフルバンク近辺のグリップを生かし、高いコーナリングフォースを掛けつつのパワーオンによる2次旋回は、容易にあなたを未経験ゾーンへ放り込みます。

 

そう、このタイヤの性能を生かすには「その領域」へマシンを放り込む必要があるんです。


腕が上がってから買うタイヤ・・・ではない!

じゃあ、そんな凄いタイヤだったらまだ僕にはいらない・・・なんて思うかもしれませんが。

 

そんなことはないんです。

 

「タイヤが滑らない」安心感があるからこそ、コーナリングスピードを上げることができます。そして、ある程度コーナリングスピードが「上がらないと」、サスペンションの使い方がわからないんですね(実感できない)。とにかく私程度の腕前ではタイヤが「もっと行け、もっと行ける、なにしとるんやワレ!」と(笑)どついてくれますのでイケイケガンガンで練習することができます。

 

サーキットで超える必要のある壁のひとつに、「フロントの使い方」があると思います。

 

いわゆる「教習所走り」のように直線でブレーキを終わらせて・・・では、「絶対に速く走れません」。ましてはそれがライトウェイトの小排気量マシンならば。

 

「マシンをバンクさせつつ」「1次旋回でフロントに思いっきり加重を掛けながら」「ブレーキングを継続しながら」フルバンクへ持ち込んで速度をコーナリングフォースへ変換しない限り「その領域」、つまり縦Gで頭が抑えられるような感覚すらある速度域には持ち込めず、そのためには信頼できるフロントタイヤが必要です。

 

この「PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2」であれば、間違いはありません。

 

ここまで行けるのか、ここまで行けるのか・・・

 

もちろん一気にイケば飛んじゃいますから、じわりじわりと削り取るように攻め込みます、そのときのパートナーとしてはコイツ、「PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2」は最高の相棒となるはずです。


空気圧と温度管理が超重要。それがスパコル。

「PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2」の泣き所・・・といいますか、使い方がアレだと発生してしまうのが「アブレーション」。

 

いわゆる、異常磨耗。

 

たいていの場合、空気圧が合っておらず

 

  • エア圧が高すぎてタイヤをつぶしきれず、熱が狭い範囲に集中してしまう
  • エア圧が低すぎてタイヤがつぶれすぎて、面圧があがらない

 

のいずれがで発生するといわれます。

 

本来はサスペンションセッティングとあわせて対応すべきですが、エアを0.1~0.2kg/cm2程度変えるだけでも状態は変化します。実はコイツのスイートエリアとなる空気圧は範囲が狭く、またその空気圧は「公道走行の常識」からすると信じられないくらい低いのです。


んでもって2時間でおしまい。

そして走行前にはタイヤウォーマーできっちりと暖めておくべきタイヤです。

 

この手のタイヤは「溶かして使う」もので、よくある「さらっと溶ける」は(この手のインプレ、レース用(に開発された)タイヤを公道で使ったときに書かれるインプレで見かけますがコレって結局、溶かして使うタイヤを「溶かしきれずに磨耗させている」・・・だけ、だと私は考えています。はい、異論は認めます。

 

「PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2」はさらっと溶けるタイヤではありません。

 

べったり溶けるタイヤです。したがって当然短寿命、サーキットでは3時間は持たないでしょう。

 

公道で○kmしか持たない?冗談じゃない、このタイヤはセンターはまったく磨耗しない状態でフチが終わってその寿命を全うするタイヤなんです。


と、いうことで公道では履かないでください(笑

と、いうことで「PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2」を公道で使用することはまったくお勧めできません。

 

本当にコイツのパフォーマンスを公道で要求する走りをしているとしたら、いろんな意味で大問題です(マジです)。

 

供給量も豊富とはいえず、レース前には争奪戦が繰り広げられたりもしますので、ぜひ「PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2」の性能を発揮したかったらぜひサーキットへ行きましょう!

 

ちなみにミディアムであるSC2も履いてみましたが、こちらのほうが剛性感があり人によっては好みだと思います。もちろんグリップはSC2でも十分で、コンパウンドが堅い分パワーの食われが少なく車種とライダーの体重、乗り方によってはこちらでもイケるかもしれません。

 

「PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V2」に変えただけで2秒タイムアップした、なんて話もありますし、ダイエットとあわせてもっとも安易なタイムアップ方法かもしrません。

 

ぜひ、お試しください。

アマゾンで買えます。

輸入タイヤだけあって高価なタイヤなのですが、Amazonで意外にも安く買えます。

 

自分でタイヤ交換できることが、前提となりますが。

 

小排気量のフロントはこれ

 

 

110/70 ZR 17 SC1[ソフトコンパウンド]

 

大排気量のフロントはこれ・・・ですが、SRX250はコイツを逆履きしてリアに(笑

 

 

120/70 ZR 17 SC1[ソフトコンパウンド]

 

その他恐らくほとんどのサイズがAmazonで購入可能!

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