筑波ツーリストトロフィー in June、参戦!練習できなかった、けど手間は掛けたぞ!
さあ、いよいよ待ちに待った今年初レース、筑波ツーリストトロフィー in Juneがやってまいりました!
筑波ツーリストトロフィーそのものは4月にもあったのですが家庭の事情(息子の受験、他)で不参加であったため、私の今年初レースです、気合十分!・・・とはいえ、相変わらずの練習不足は否めず、さらにその数少ない練習も転倒で終わるという体たらく。
年々レベルの上がる筑波ツーリストトロフィーのNS2クラス、ちと不安は残りますが
- 悩むなら出ろ、出てから悩め
が家訓の私としてはもはや出るしかありませぬ。
練習ができない代わりに今回はキッチリと整備とチューニングを行いました。今までの走行で気になっていた
- リアショックの交換
- 各部の修理
- サブコンの装着
- ローフリクションチェーンの装着
などなど。
あとこんなこともやりましたよ。
アンダートレイの裏側にラップタイマーセンサーステーを追加。今までガムテープでペタペタ止めていてみっともなかったのでスマートに(?)ステーを作りました。こういう細かいとこ大事。こうやって手を入れているうちに「俺のバイクが遅いわけがない!」なんて気になりますから、不思議なものです。
ちなみに、この程度の大きさのFRP処理はふつうの「樹脂+硬化剤+ガラスクロス」で処理するより、コイツのほうが便利です。
ボンド FRP補修用 100gセット
- 保管に便利なチューブタイプのFRP補修キットです。
- 一般的な液体樹脂+硬化剤のキットに比べて保管も使用も楽です。だいたいあの樹脂カン、使い切らないよねえ・・・
- 幅10cmくらいのクロスが60cmくらい入っており、あくまで補修目的ならば十分な使い手があります。
- 樹脂と硬化剤をエポキシボンドの要領で混ぜたらそのまま混ぜ板に塗り伸ばし、切ったクロスをぺたりと貼り付け、はがします。あとは湿布のようにクロスを患部(笑)に張り付け、さらに余った樹脂をクロスの上に塗りかさねれば修理完了です!簡単!
今回はバンをレンタルしました。
最近、レンタカーばっかり使っています。レースウィークですと丸々2日は車を占有しちゃいますから、ちょっとカミさんに遠慮して。
ここ数回は軽トラをトランポとしてを愛用しており、価格も積載量も十分満足しているのですがなにぶんこの季節は梅雨時、ということでワンボックス(バン)を借りてみました。
レンタル費用は軽トラの3割増しといったところですが流石に大きく、乗りごごちも軽トラよりはるかに上。
チョイスした車両はマツダのボンゴ。このクラスだとリッターバイクも当然余裕で詰めますから、NINJA250SLとサーキット用品一式を乗せることに何ら問題はありません。
シートも(当然)軽トラよりクッションが効いてます、なんて運転が楽なんでしょう。
ちょっとだけの贅沢ですが、快適に筑波サーキットまで移動できました。まあ、肝心の天気は晴れでしたが!
朝は恒例のサーキットウォーク。
(熱心に指導するこすけ氏と真剣に耳を傾けるチーム員のKYOYA氏)
チームメンバーが前日夜入りで駐車場、そしてピットを確保してくださったのでそれに甘えて私は4時出発の6時着で筑波サーキット入り。
ピットへ乗り付け機材を降ろしているとサーキットウォークしませんか、とのお誘いが。
今日の走行メニューは
- C2(10:30)
- 特別スポーツ走行1(13:15)
- 特別スポーツ走行2(14:45)
の予定で朝は余裕があったのでぜひ、と同行させていただきました。
レース経験豊富で、筑波ツーリストトロフィーNS2クラスで表彰台経験のあるTOTライダーこすけ氏のアドバイスを頂きつつ、今日明日の走りのイメージを固めます。
特に路面のアンジュレーションは歩かないとわからないものです、なかなかフルコース歩く機会もないと思いますが(2000メーターあるしね)、これはやるべきですぜ。
ブリーフィングも必ず参加しましょう!
最近の筑波サーキットでは、スポーツ走行の日は朝イチと昼にブリーフィングを行います。
任意のミーティングですが、必ず参加しましょう!
発生した事故やトラブルに関する連絡や諸注意を伺うことができます。最近は速度差のあるマシンの接触事故が多いとのこと、ナラシ等でスロー走行するときも漫然と走るのではなく常に周囲に注意せよ、とのことでした。
ちなみに、この日のアドバイザーはなんとGP-3チャンピオンの坂田選手でした!
憧れのトップライダーを間近に見て気合を入れます。
タイムが出ない・・・走り方忘れてる・・・赤インナー着たのに!
そして走行開始。今回も専属カメラマンの小僧がいないため、走行写真はなしです。
しかしタイムが出ない!サブコンも入れて燃料増やしてるのに裏ストレートの速度も大して変わりません。
一番の問題は前回の転倒(握りゴケ)の後遺症、ビビり。サーキットランは一般公道の走行と異なり、
- 直線でブレーキ終わらせて
- パーシャルで定常円旋回して
- 車体を起こしてから加速
なんてタルイことはせず、
- バンクさせつつハードブレーキング
- クリップまでブレーキ握りっぱなし
- 膝付いたらスロットル開けてさらに曲げる
てな感じです。特にこの「クリップまでブレーキ握りっぱなし」ができないと旋回性を引き出せずラインは膨らむは旋回速度は落ちるわでガタンとタイムが落ちます。
これができない。
前回の握りゴケの影響でどこまでフロントを酷使してよいかが、わからない・・・
1本目(C1)走ってだめ、2本目(特スポ1)を走ってだめ、うーむ・・・頭冷やさないと。着るだけで1秒縮むと噂の「赤インナー」を着たのになあ・・・
サブコンの設定間違えてた!やっぱり「NINJA250SL+Negotiator-I」はすごかった。
頭冷やさにゃ、と思ってふと気づいた。Negotiator-Iの設定、どーなってる?
念のため確認だ!取付レポートでも書いた通り、設定変更スイッチボックスへアプローチするためには
- タンデムシート
- リアサイドカバー
- メインシート
を外さないといけません。まあ、3本目までは時間あるしな、と思いつつパキパキパーツを外してみてみると・・・あれ、マップは1、だ。これって「未介入」じゃん!
なんてこった、今日はサブコンに慣れる日だってのに燃調ノーマルで走ってた!
調べてみるとなんのこたない、私の操作ミスで設定値を「保存処理」するのを忘れていただけでした・・・改めてマップ2を選択し今度は忘れずセーブ、そして3本目(特スポ2)行ってみよう!
あからさまに違うトルクと音。
具体的に言えば裏ストレートでトップに入るポイントが50mも手前になりました。これはすごい!マップ2でこれならマップ3ならどうなるんだ?
微妙にタイムも伸びてきた・・・フロントの使い具合もわかってきたかも・・・でも、それほどのタイムは出ず、今日の走行は終了です。
ガレージに移動して、直前整備を済ませて、あとは明日の本番だ!
とりあえず3本、みっちりと走り込みはできました。
結局タイムは15秒後半。ベストラップの1秒落ちという、ていたらく。でもコレもレースです。自分が練習していなかったのですから仕方ありません。
そして、だからといってレースは待ってくれず。今の自分でできることをすべて確実にこなして、今の自分のベストを表現するしかないんです。
このタイムでは正直、NS2クラスでは最下位レベル。
それでも、やる。やっても悔しいだけかもしれないけどその悔しさを体に叩きこむために、私は走ります。
一日頑張ってくれたマシンにお礼を言いつつ、オイル交換と各部のグリスアップ、そしてワイヤリングをしてガレージにマシンを仕舞い込んで本日の予定すべて終了!
筑波宿泊組と別れて一路家路に、カミさんのご飯食べて軽く飲んで早めに休んで、明日に備えましょ!
明日は筑波ツーリストトロフィー in June、予選&決勝当日です!
さーどうなる?