トレーラーにバイクを積む方法

はっきり言って、トレーラーは少数派です。

 

否、極少数派と言ってよいでしょう。実際に使ってみるといろいろ不都合はあるものの、それをはるかに上回るメリットがあるというに、いまいち普及しませんね?!

 

もしあなたが「トレーラーを引いてサーキットに行こう!」と思っても、相談できる相手がいません(笑

 

ですので、このサイトではそんなあなたを救済(エラそう)すべく、いろいろなテキストをご用意致します。

 

・・・そんな「あなた」が私の想像上にしか存在しないのでなければいいのですが!

 

さて、ここでは積み方講座を行います。何しろむき出しのトレーラー、万が一大事なバイクを落っことしたらバイクが台無しなだけではなく、後続車に大変な迷惑を掛けてしまいます。恐らく、レース・サーキットに二度とこれなくなっちゃうでしょう・・・。


左フロントフォーク上部の固定

最初にお断り。

 

これから説明する内容は、あくまでも私個人の感想・やり方をまとめたものです。このサイトを参考にバイクをトレーラーに搭載して、万が一事故・怪我等が発生しても、私は一切責任を取りません。トレーラーの使い方の雰囲気をお伝えするためにこのテキストは作成されています。トレーラーの扱いはトレーラーメーカーのマニュアルに従い、自己責任で運用をお願い致します。

 

さて。

 

まず、バイクをトレーラーに載せます。サイドスタンドがあればいいのですがないバイク(つまりレーサーに近いマシン)は、ステップスタンドなどでまずはマシンを置いちゃってください。

 

そうしたら、タイダウンベルトを使って、左側のフロントフォークの上部、ミツマタ部分とトレーラの左前方を「軽く」締め付けます。

 

もの凄く軽くです、基本的にタイダウンベルトでバイクを締め付けるときは

 

「サスペンションの反発力」

 

を使用するのですが、この時点ではサスペンションは自重以上に沈んではおりませぬ(というか、ここでそこまで締めたらバイクが倒れる)。むしろ、軽くたるむくらいです。


右フロントフォーク上部の固定(フロントの固定完了)

左が終わったら次は右。

 

右フロントフォークのミツマタ部分と、トレーラーの右前をタイダウンベルトで繋いで、ここからがポイントです。

 

右側のタイダウンを締めると、フロントフォークが沈みながらバイクが「起きます」。

 

この「フロントフォークが沈みながら」が適度なテンションをタイダウンに与えます。

 

先の工程の「まず、バイクを乗せて「左フロントフォーク上部」をトレーラーに縛ります。」において、どれくらい左側をたるませるかはマシンとトレーラーによりますから、何度か試してベストな張り具合を見つけてください。ぎっちぎちに絞るものでもありません。ハイ。


リア側の固定

前の左右をタイダウンベルトで固めた時点で「バイクは固定されます」。

 

が、万が一タイダウンベルトが緩むことを考えて、後ろ側も左右にタイダウンベルトで引っ張ります。

 

すでにバイクは直立しているから簡単です。


前後ずれの防止

これで、バイクは計4本のタイダウンベルトで固定されました。

 

まず、もう安全な状態です。

 

が、まだ手でゆすると左右には揺れないものの、前後には動いてしまうことが分かります。

 

フロントホイールにタイダウンベルトを回して前側に引っ張りましょう。

 

ホイールにタイダウンベルトを掛ける際に、エアバルブにひっかけないように注意です。カンタンにバルブは壊れちゃいます。


タイダウンの解け・絡まり防止

タイダウンベルトの余ったベルトを適当な箇所に縛り付けます。

 

ココで注意!

 

タイダウンベルトの余ったベルトの取り回しを間違えると、何かのきっかけ(走行風など)でベルトが緩む場合があります、余ったベルトはひっぱた方向のなにか(バイク本体でも、トレーラーでも)に確実にしばりつけます。ひらひらしていると危ないのです。


ラダーレールやテントなどの搭載

余ったスキマにラダーレールやテントなども載せちゃいます。

 

大事なこと、必ずタイダウンベルトは1箇所を2本で締める事!

 

タイダウンベルトは緩むものと考えるべきです。1本緩んでもモノを落とさない(何しろでかい、重い)ことを鉄則としましょう。

 

この例では、タイダウンベルトを、テントケースの持ち手をくぐらせて締め付けています。


積載完了

とまあ、だいたい10分もあれば積み込みは完了です。

 

ぜひ、あなたのトランスポーターの選択肢に、トレーラーも含めてみてはいかがでしょうか!


関連記事